猫の俳人 久保より江
「ねこに来る賀状や猫のくすしより」「泣き虫の子猫を親にもどしけり」「猫の子の名なしがさきにもらはれし」など、猫の俳句においては、この人の右に出るものはいない。
大正時代の、女流俳人華やかなりし日に、その中心になることも許されたより江は、学者である夫を支える方に力点を置いた。その生き方は、惜しくもあり、美しくもある。
「ねこに来る賀状や猫のくすしより」「泣き虫の子猫を親にもどしけり」「猫の子の名なしがさきにもらはれし」など、猫の俳句においては、この人の右に出るものはいない。
大正時代の、女流俳人華やかなりし日に、その中心になることも許されたより江は、学者である夫を支える方に力点を置いた。その生き方は、惜しくもあり、美しくもある。